『ひぐらしのなく頃に』のアニメ化のお話をいただいた時、とても嬉しかった
のと同時に、果たして自分の作品がアニメ化に耐えられるだけのクオリティを持つのかとても不安だったことを覚えています。
アニメ化というのは、考えてみれば大変な作業ですよね。
原作がサウンドノベルということもあり、文章からの想像に委ねて具体的に描かなかった詳細についてもアニメでは描かなければなりません。
ですが、文章の隙間から覗き見るしかなかった世界を、美しいアニメーションで視覚的に楽しむことができるアニメ化には原作者としても無限の期待を寄せています。

また、それ以上に竜騎士07が期待しているのは、アニメ化によってこれまで原作に触れる機会のなかった方々に物語を発表できるかもしれないことです。
原作は、コミックマーケットや同人ソフト取扱店という限られたロケーションでしか取り扱われていないこともあり、限られた方々にしか作品が発表できていませんでした。
アニメ化により、いわゆる同人作品に触れにくい環境にいらっしゃる方々にも作品を発表することができたなら、作品の送り手としてこれほど嬉しいことはありません。その意味においては、アニメ作品が、すでに原作をよくご存知の方々だけでなく、初めて『ひぐらし』に触れられる方々を対象にした作品となることにも期待しています。

アニメ化の制作はまだまだ始まったばかり。
より楽しい（恐ろしい）作品になるよう、竜騎士07も協力していきたいと思っています。
どうかアニメ版ひぐらしのなく頃に、ご期待いただければ幸いです。
いえ、もちろん一番期待して楽しみにしているのは私なのですが（笑）